名古屋の実家から東京に戻り、
府中に初詣にいってまいりました。
1月5日でお正月モードも終盤をむかえていました。
夕方だったこともあり外はとても寒かったのですが、
たくさんの人が参拝にきていて、屋台もたくさん。
参拝が夕方6時までだったので、5時50分に到着し、
さっそく腹ごしらえに焼きそばを食べてから、お詣りをしてきました。
灯りがとてもきれいで、気持ちはお正月モードに戻りました。
歩いていると、甘酒のお店もいくつか出ていました。
近くを歩いている方も「寒いから甘酒を買いたい」
という話し声が聞こえてきました。
江戸時代には疲労回復のために、夏に飲まれていた甘酒。
冬は体をあたためるため、今は初詣にはかかせない甘酒。
「甘酒」と一言で言っても、種類は2つあります。
1つは酒粕からできている甘酒で、アルコール成分を含みます。
もう1つは、米麹からできているノンアルコールの甘酒。
米麹からできている甘酒は、ここ数年「甘麹」とも呼ばれています。
「甘麹」と書いてあったら、アルコールは含みませんが、
「甘酒」と書いてある場合は、
どちらの甘酒なのか確認していただくことをおすすめいたします。
今回、境内すべての甘酒屋さんを見て回りましたが、
すべて酒粕を使った甘酒でした。
酒粕の甘い香りが、ただよっていて、
米麹のみのノンアルコールの甘酒(甘麹)では出すことができない、独特の甘い香り。
寒い時期は、酒粕を使った甘酒がより体をあたためてくれます。
夏になると、酒粕を使った甘酒は少なくなり、
米麹を使った甘酒(甘麹)が多くなります。
この甘酒の種類が季節を分けるのも、日本の食文化の特徴の1つです。
最後に境内でおみくじをひきました。
無事に大吉が出て、うれしい初詣になり、
体だけでなく、心も一気にあたたまりました。
今年、日本の食文化は大きな飛躍の年になります。
「和食」が世界に広まると同時に、発酵食も世界に飛び出していく年になります。
私も少しでもその役にたてるよう、
これからも日本で初めての発酵料理研究家として、
勉強と活動を続けていきたいと、改めて思いました。
日本で初めてとなるこの肩書きを私につけてくださった
エルオンラインの米原様に、改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
肩書きに恥ずかしくないよう、今後も精進してまいります。
帰り道、府中のISETANに立ち寄り、今年初めての米麹を購入しました。
冷凍の生の米麹が地下で販売されています。
2014年の発酵食作り初めは、
この米麹と伊勢醤油でしょうゆ麹を作る予定です。
伊勢醤油は年末年始に名古屋に帰った時、購入しました。
濃口醤油ではなく、伊勢醤油はさいしこみ醤油です。
伊勢神宮にもおさめている伊勢醤油で作るしょうゆ麹は、
コクがあり、味も濃く、こってりしたしょうゆ麹になり、おいしいのです。
伊勢神宮を思い浮かべると、縁起のよいしょうゆ麹になるような気がして、
今年はこれをお友だちへの年始のお土産にしようと思います。
素敵な一年になるよう、
そして、「和食(発酵食)」の発展を祈りつつ。
しょうゆ麹は明日仕込みます!